これまで、2度の科学研究費助成事業「大規模自然災害時の史料保全論を基礎とした地域歴史資料学の構築」「災害文化形成を担う地域歴史資料学の確立―東日本大震災を踏まえて― 」をとおして、阪神・淡路大震災以来、打ち続く大規模自然災害による地域の記憶継承の危機に対応し、記憶継承のための新たな学として地域歴史資料学を構築してきた。本プロジェクトは、この成果を踏まえ、社会構造の大変動による人口減少や大規模災害等により危機に瀕している日本の地域存続の基盤となる、新たな地域歴史文化創成のための実践的研究領域を確立することを目的としている。具体的には、①地域住民を軸とする地域歴史資料と地域歴史文化の未来への継承方法の確立、② 地域歴史文化創成に資するデータの国際標準構築と全国的データインフラストラクチャー構築、③大災害が続発する日本列島において、地域歴史文化は災害の記憶を蓄積する文化を内包させてきたことを踏まえ、地域歴史文化創成の基礎となる新たな地域社会形成史の通史的提示を行う。またその中で、災害事象等についての歴史的データの発見、確度の向上をはかり、減災研究にも寄与する。さらに地域社会において同様な課題を持つ世界各地の研究者間の課題共有をはかり、国際的な学術研究プラットフォーム形成を進める。 KAKEN — 地域歴史資料学を機軸とした災害列島における地域存続のための地域歴史文化の創成 (KAKENHI-PROJECT-19H05457) |
Official English title of this project is “From Local Historical Material Studies to Regional Historical Culture: Creation of a New Research Field for Resilient Local Communities in a Country of Natural Disasters”. Almost all information on this website is in Japanese only now, but some English contents to be added.
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