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2020年度地域歴史資料継承領域オンラインシンポ

地域横断型の歴史文化継承~大学・自治体・地域住民等による連携事例~

《趣旨説明》
 特別推進研究「地域歴史資料学を機軸とした災害列島における地域存続のための地域歴史文化の創成」(研究代表者:神戸大学人文学研究科教授奥村弘)の研究領域である「地域歴史資料継承領域」では、地域住民自身を基本的担い手とする地域歴史資料の未来への継承方法を確立し、地域歴史文化継承のための新たな手法を開発するために、様々なプロジェクトを展開しています。
 平成 30 年の文化財保護法の改正により、都道府県による文化財保存活用大綱の策定、市町村が作成する文化財保存活用地域計画及び国指定等文化財の所有者等が作成する保存活用計画の文化庁長官による認定、市町村による文化財保存活用支援団体の指定等が制度化されました。これらの仕組みにより、文化財の専門家のみならず多様な関係者が参画した、地域社会総がかりによる文化財の継承に向けた取組が可能となるとされています。
 このように各地で県の大綱や市町村の地域計画の作成が進みつつある中で、また人口減少社会による担い手減やコロナ禍による対面での活動が困難になっている中で、多様な担い手の参画や、リアルとバーチャルを交えた「地域横断型」での取組が求められています。そこで、本シンポジウムでは、各地の大綱や地域計画の有りようとともに、多様な連携関係のもとでおこなわれている地域歴史資料の保全と活用の実践例や体制づくりの具体例について、改めて情報共有をしたいと考えております。
 自治体や大学、全国の史(資)料ネット等のボランティア団体や住民団体など、様々な立場の方が一堂に会して、今後の地域の歴史文化継承について議論が出来れば幸いです。

日時 2021年3月20日(土)13:00~16:00

開催方法 オンライン開催

参加申込み 3⽉19⽇(金)までにこちらからお申し込み下さい。招待URLをお知らせします。

主催 科学研究費補助金特別推進研究「地域歴史資料学を機軸とした災害列島における地域存続のための地域歴史文化の創成」(研究代表者:奥村弘)A班「地域歴史資料継承領域」

《プログラム》
13:00~13:05 開会挨拶 奥村弘(神戸大学大学院人文学研究科教授)
13:05~13:15 趣旨説明 松下正和(神戸大学地域連携推進室特命准教授)
13:15~13:35 資料紹介 「史(資)料ネットの活動からみた全国の文化財保存活用大綱策定状況について」
       浜田拓志(歴史資料保全ネット・わかやま会員/奈良文化財研究所埋蔵文化財センター客員研究員)
13:35~14:00 報告1 「兵庫県文化財防災研修会の成果と課題」
       井上舞(神戸大学大学院人文学研究科特命助教)
14:10~14:35 報告2 「地域の歴史文化継承事業としての「おくりいえプロジェクト」について」
       増田豪(延岡市教育委員会文化課・延岡市内藤記念館専門学芸員)
14:35~15:00 報告3 「『地域に眠る「災害の記憶」と文化遺産を発掘・共有・継承する事業』について」
       前田正明(和歌山県立博物館主任学芸員)
15:00~16:00 質疑応答・討論

お問い合わせ 神戸大学地域連携推進室・松下正和(電話:078-803-6504,5575)

地域歴史資料継承領域オンラインシンポ チラシ(pdf)