本科研では「地域歴史文化フォーラム」を毎年度開催し、地域歴史文化の創成に関する取り組みや課題について、全国各地の事例をもとに議論することとしています。
今年度は福島県においてフォーラムを開催する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響によりオンラインで行うことになりました。
皆さまのご参加をお待ちしております。
地域歴史文化フォーラム 福島
「東日本大震災・原発事故の記録・記憶を伝える―ふくしまの資料保全活動の10年―」
日時
2020年11月29日(日)13:00~17:00
開催形式
オンライン開催(Zoom利用)
※事前申込制です。
11月25日(水)までに申込フォームからお申し込みください。
趣旨
2011年3月の東日本大震災・福島第一原発事故から早くも9年半が経過し、まもなく10年を迎えようとしています。千年に一度といわれた大地震、人類史上未曽有の原子力災害によって地域と住民が分断され、人々のアイデンティティーの核となる地域の歴史と文化が断絶・消滅の危機にさらされる中、ふくしまの人々は県外から多くの支援を得て、地域の歴史や震災・原発事故の記録・記憶を遺し、伝え、活かそうとする取り組みを続け、議論を重ねてきました。その成果の一つがアーカイブ施設というかたちで結実しつつあります。
本フォーラムでは、関係するお三方を報告者にお招きし、それぞれの問題意識とこれまでのあゆみ、現状とこれからの課題などをお話しいただきます。あわせて、東日本大震災からの歴史資料保全活動を2019年の令和元年東日本台風と関わらせることで、各地の史料ネット活動、地域連携活動をもとにした災害時・日常時の史料保全活動のあり方についても検討します。多くの皆様のご参加と忌憚のないご意見、ご教示を賜れましたら幸甚です。
報告者
門馬 健 氏 (福島県富岡町役場)
「富岡をアーカイブする事業~これまでとこれからと~」
瀬戸 真之 氏 (東日本大震災・原子力災害伝承館)
「東日本大震災・原子力伝承館とその資料収集・保全活動」
喜浦 遊 氏 (福島県大熊町役場)
「伝える責任―立地/被災地自治体職員の立場から」
阿部 浩一 氏 (福島大学)
「東日本大震災から令和元年東日本台風へ―福島における資料保全活動の10年」
〈コメント〉白井 哲哉 氏 (筑波大学)
「福島から発信する災害アーカイブ施設の使命と機能」
主催
科学研究費助成事業特別推進研究「地域歴史資料学を基軸とした災害列島における地域存続のための地域歴史文化の創成」研究グループ
共催
ふくしま歴史資料保存ネットワーク
お問い合わせ
神戸大学大学院人文学研究科(担当:加藤)
〒657-8501 神戸市灘区六甲台町1-1
Email:kato-akie*people.kobe-u.ac.jp(*を@に変えてください)
tel:078-803-5566